治療
【手術以外の治療法】
肝臓がんの手術以外の治療法
一般的に、治療は主従が基本になりますが、手術を行うことなく肝臓がんを治療する方法もさまざまなものがあります。代表的なものには、以下にご紹介する肝動脈塞栓術やエタノール注入療法、マイクロ波凝固法、ラジオ波焼灼療法、化学療法といった方法があります。どうしても手術をしたくない場合は、これらの方法があるということを知っておきましょう。治療の選択肢が増えます。
| 方法 | 内容 |
| 肝動脈塞栓術 | 肝臓に栄養を運ぶ動脈を塞ぎ、がん細胞を酸素不足・栄養不足にさせて壊死させる方法です。カテーテルと呼ばれる細い管を肝動脈まで挿入して、そこから塞栓物質と抗がん剤を注入し、動脈を詰めて血液の流れをなくしてしまいます。塞栓物質は2週間hどで消失するので、肝臓への負担は少なく、周辺の正常細胞に影響が及ぶまでは何度か繰り返し行うことが可能です。 副作用として、処置後の腹痛、発熱などがあります。 がんの数が多い場合や、大きいがん、転移性のがんに適応されます。 |
| エタノール注入療法 | 超音波画像でがんの位置をみながら、体に長い針を刺してエタノールを直接がんに注入エタノールはたんぱく質を凝固させる作用がありますので、これによりがん細胞を壊死させます。副作用として、エタノールを注入したときに痛みを伴うことがありますが、すぐにおさまります。がんの数が少ない、大きさが小さい場合に限り適応される方法です。一般的に1回に済むことはなく、週2回、1か月程度かけておこないます。 |
| マイクロ波凝固法 | マイクロ波により高熱を発生させ、その熱でがん細胞を焼き固める治療法です。超音波画像でがんの位置を確認しながら長い電極針を刺し、針の先端からマイクロ波を出してがんを焼き固めます。針を刺す方法には、手術でおなかを開けて直接刺す、小さくおなかを切開して内視鏡を挿入して刺す、超音波装置を使用して体外から刺すなどといった方法があります。現在、この治療法は手術療法と同等の効果があるとして普及しつつあります。問題点として針電極が太いため、肝臓にある大きなきっ肝を避けてがんに針を刺すことが困難な場合があること、熱の及ぶ範囲が比較的狭いため大きながんの治療が困難であることなどがあります。主に、小さいがんに適応されます。 |
| ラジオ波焼灼療法 | ラジオ波を使用してがん細胞を焼ききる治療法です。超音波画像で位置を確認しながら電極針を刺してラジオ波でがん細胞を焼き切ります。がんの位置によって腹腔鏡で行ったり、開腹することになります。 |
| HIFU | 超音波を集めて強力なエネルギーでがん細胞を焼ききる方法です。エネルギーを1点に集中するため、1回では小さい範囲しか治療できません。何度も照射して治療範囲を拡大していきます。 針を刺さずに知慮うができますので、高齢者や体力が低下している人にも行えます。麻酔も必要なく外来で行うことができます。 |
| 凍結療法 | がん細胞に液体窒素を注入してがん細胞に凍傷を起こさせて壊死させる方法です。 |
| 化学療法 | 抗がん剤を使った治療法です。これまで肝臓がんには抗がん剤が効きにくいといわれていましたが、多種類の抗がん剤を組み合わせることで効果がでることもあります。抗がん剤を直接動脈に注入する動注化学療法がよく行われています。これは、足の付け根からカテーテルを入れて、抗がん剤を注入し、がん細胞を壊死させる方法です。この方法では、治療ごとにカテーテルを抜く必要があり、持続的に抗がん剤を流すことが難しくなります。それを回避するためにカテーテルを動脈にあらかじめ埋め込んでおくことでカテーテルを抜かずにすませる方法もあります。この方法によって持続的に抗がん剤を注入し続けることができます。 なお、抗がん剤には副作用がありますので、医師によく説明を聞いて確認しておきましょう。 |
| 放射線療法 | 放射線をあてることによってがんを消滅させる方法です。ほかのがんの場合はよく行われますが、肝臓がんの場合はあまり行われません。 |
あわせて読みたい
手術へ戻る
肝臓に転移するがんって?へ進む









肝臓に栄養を運ぶ動脈を塞ぎ、がん細胞を酸素不足・栄養不足にさせて壊死させる方法です。カテーテルと呼ばれる細い管を肝動脈まで挿入して、そこから塞栓物質と抗がん剤を注入し、動脈を詰めて血液の流れをなくしてしまいます。
超音波画像でがんの位置をみながら、体に長い針を刺してエタノールを直接がんに注入エタノールはたんぱく質を凝固させる作用がありますので、これによりがん細胞を壊死させます。副作用として、エタノールを注入したときに痛みを伴うことがありますが、すぐにおさまります。
マイクロ波により高熱を発生させ、その熱でがん細胞を焼き固める治療法です。超音波画像でがんの位置を確認しながら長い電極針を刺し、針の先端からマイクロ波を出してがんを焼き固めます。針を刺す方法には、手術でおなかを開けて直接刺す、小さくおなかを切開して内視鏡を挿入して刺す、超音波装置を使用して体外から刺すなどといった方法があります。現在、この治療法は手術療法と同等の効果があるとして普及しつつあります。問題点として針電極が太いため、肝臓にある大きなきっ肝を避けてがんに針を刺すことが困難な場合があること、熱の及ぶ範囲が比較的狭いため大きながんの治療が困難であることなどがあります。
抗がん剤を使った治療法です。これまで肝臓がんには抗がん剤が効きにくいといわれていましたが、多種類の抗がん剤を組み合わせることで効果がでることもあります。
放射線をあてることによってがんを消滅させる方法です。ほかのがんの場合はよく行われますが、肝臓がんの場合はあまり行われません。






